井上 優 教授

専攻

日本語教育学(大学院)

略歴

富山県南砺市(旧:東砺波郡井波町)で生まれ、高校卒業まで井波で育ちました。
東北大学文学部(言語学専攻)、東京都立大学大学院(国語学専攻)を経て、1988年に国立国語研究所に入所。2011年度から2019年度まで麗澤大学(柏市)で教え、2020年4月に日本大学文理学部に赴任しました。
所属は総合文化研究室ですが、大学院では文学研究科国文学専攻日本語教育コースの科目および研究指導を担当しています。

研究分野

専門は「文法・意味」です。もともと現代日本語が研究対象でしたが、富山方言が母語なので、富山方言の文法・意味についても研究します。また、中国語の母語話者が身近にいるので、文法・意味に関する日本語と中国語の対照研究もやります。複数の言語・方言を視野に入れることにより、文法・意味の研究を豊かにすることをめざしています。

私の学生時代

趣味はクラシック音楽で、小学校時代は合唱部、中学・高校とブラスバンド、大学ではオーケストラと、音楽ばかりやっていました。現在はもっぱら聞くだけですが、音楽と文法は相通ずるところがあると思っています。

主な著書

『日本語文法のしくみ』(研究社、2002年)
『相席で黙っていられるか―日中言語行動比較論―』(岩波書店、2013年)
『シリーズ方言学2 方言の文法』(共著、岩波書店、2006年)
『日本語学と通言語的研究との対話―テンス・アスペクト・ムード研究を通して―』(共著、くろしお出版、2014年)
『時間と言語―文法研究の新たな可能性を求めて―』(共編著、ひつじ書房、2021年)

担当授業科目

大学院では、日本語教育コースの以下の科目を担当しています。

 

・日本語教育学特論2(日本語教育のための文法)
・日本語教育学特殊講義1(言語の対照研究)
・日本語教育学特殊講義2(意味論・語用論)

 

学部では、以下の科目を担当しています。

 

・言語学(総合教育科目)
・言語学から見た世界(総合教育科目)
・異文化間コミュニケーション論(総合教育科目)
・日本語文法論(国文学科)
・日本語文法史(国文学科)