吉村 さやか

専門分野
ジェンダー論、社会問題論、障害社会学、質的調査法

所属学会
日本社会学会、関東社会学会、関西社会学会など

主要著書・論文等

2021, 「『女性に髪がないこと』とパッシングの障害社会学―髪のない女性たちの『生きづらさ』への対処戦略の検討から―」
『解放社会学研究』 34号, pp. 210-234.
2021, 「『エンパワーメントの語り』を継承する―私が調査を続ける理由―」
『語りの地平』 6号, pp.179-184.
2020, 「髪のない女性たちのアイデンティティ・ポリティクス ―当事者運動の黎明期に焦点をあてて―」
『社会学論叢』 198号,pp. 23-55.
2020,「隠すでも、隠さないでもなく―パートナーとの日常生活を通して―」
『支援』 10号, pp.172-180.
2019 ,「人権教育」香川七海, 福若眞人, 蒲生諒太編『教育原理』 七猫社.
2019, 「『女性に髪の毛がないこと』」とは、どのような『障害』なのか―スキンヘッドで生活する脱毛症の女性を事例として―」
榊原賢二郎編『障害社会学という視座―社会モデルから社会学的反省へ―』新曜社.
2019, 「髪の毛がない女性たちの経験に関する海外研究の検討」『ソシオロジクス』 41号, pp.1-6.
2018, 「髪の毛がない女性たちの『生きづらさ』 ―脱毛症当事者の問題経験の語りから―」『皮膚と美容』 50巻1号, pp.7-12.
2016,「『カツラ』から『ウィッグ』へ―パッシングの意味転換によって解消される『生きづらさ』 ―」『新社会学研究 』 1号, pp.119-136.
2016, 「『髪の喪失』を問う」『障害学研究』 11号, pp.216-227.
2015,「なぜ彼女は『さらす』 のか―髪を喪失した女性のライフストーリー―」『日本オーラル・ヒストリー研究』 11号, pp.269-292.
2013,「女性の『髪』 の喪失―身体とジェンダー―」『聖心女子大学大学院論集』 35巻2号, pp.62-44. ほか

自己紹介

長年「自己紹介」ができず、それがなぜかわからず、悩み苦しんだ経験が、ジェンダー、社会学を学ぶ道に進んだきっかけでした。2012年に調査を開始し、進めていくうちに、同じ悩みをもつたくさんの人びとがいることを知り、たくさん語り合うことができました。そのようなフィールドワークの経験を書き続け、たどりついたのが、「いま-ここ」です。自己の原体験や「生きづらさ」をないことにせず、それは何なのかと見つめ、どう生きるかを考える。社会学をその道具のひとつとして、みなさんとともに、活用していけたらうれしいです。

Email: yoshimura.sayaka[at]nihon-u.ac.jp