中森 広道

※2023年度サバティカル(研究休暇)につき担当科目なし
専門分野
災害社会学、災害情報論、社会情報論
自己紹介
専門は、災害社会学・災害情報論・社会情報論です。災害の面では、災害と情報・報道、災害に関する人々の意識・対応、地震情報の展開と機能などに、情報の面では、マス・メディアの展開と世相、メディアの機能、流言・うわさなどに関心があります。
子どもの頃、私の育った静岡県で体験した「伊豆半島沖地震」(1974年)で、まず地震に関心を持ち、次に、「伊豆大島近海の地震」(1978年)の際に「大地震が来る」という流言による混乱(専門家の間では「余震情報パニック」と呼ばれている)の経験から、災害時における人々の対応や情報の影響といった面に関心を持つようになりました。このような少年時代の体験が、研究の原点となったのです。
大学院生時代に発生した「釧路沖地震」や「北海道南西沖地震」(1993年)から現地調査に携わり、災害と情報、災害時の住民の対応、自治体の対応、報道機関の対応などの調査や、災害時における報道の内容分析などの研究に力を入れるようになりました。以来、「阪神・淡路大震災」、「新潟県中越地震」、「東日本大震災」、最近では「熊本地震」、「北海道胆振東部地震」、「西日本豪雨」、「台風19号(東日本台風)」などの災害について、このような調査をふまえた研究を続けています。日常の地震対策や災害に関する意識、災害報道の分析、「震度情報」、「緊急地震速報」など地震情報や災害の予・警報に対する評価などの調査・研究も進めており、 「災害社会学1・2」では、これらの調査データを取り入れながら講義を行っています。また、「マス・メディア論」、「社会情報論」では、マス・メディアの変遷、流言・うわさ・都市伝説などについて、情報の社会的機能をテーマに講義を行っています。
e-mail:nakamori.hiromichi@nihon-u.ac.jp