バイオ分析化学 桒原研究室

人工核酸をセンサ素材とするユニークで新しいバイオセンシング法の開発を行っています。

研究テーマ

バイオ分析やバイオ医薬品創製に関わる基盤技術の研究開発

抗体のように特定の標的に特異的に結合することができる核酸アプタマーという特殊な核酸分子があります。この特殊な核酸分子は,抗体とは異なり,免疫を利用することなく試験管内で作製でき,且つ,化学合成で安価に製造することができるため,医薬品メーカーや電子機器メーカー等を中心に,バイオ・センサや診断薬への応用を目指した研究開発が展開されています。

 

それらの多くは天然型のDNAやRNAを材料とした核酸アプタマーです。一方,当研究室では,人工核酸を材料に用いることで,生体内のヌクレアーゼ(核酸分解酵素)よる分解耐性を高め,さらに,結合親和性や結合特性を向上させたゼノ核酸アプタマーを創製するための基盤技術開発を進めており,バイオ医薬品や診断薬への応用を試みています。

 

また,近年,疾患等に関わる核酸バイオマーカーやウイルスなどの遺伝子変異をその場で簡便に検出したいというニーズが非常に高まっています。当研究室では,混ぜて置いておくだけで,標的の核酸バイオマーカーや変異遺伝子を蛍光で簡便に検出する新しい方法論(下図)を考案し,その開発に成功しました。産業界ならびに国内外の医学部,薬学部,研究機関などと広く連携し,これらの研究開発を通してライフイノベーションに関わる技術シーズの創出と研究開発人材の育成を行っています。

図:核酸バイオマーカーなどの簡便検出法(SATIC法)

  • 学術論文:J Am Chem Soc. 142: 21530-21537 (2020), Chem Sci. 10: 8164-8170 (2019), Anal Chem. 88: 7137-7144 (2016). etc.
  • 登録特許:62件(日本27件,外国35件)

STAFF

●教   授 : 桒原 正靖  Masayasu Kuwahara

●Email : kuwahara.masayasu@nihon-u.ac.jp 

●Office : 本館6階 06020室(化学602室)

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1994年 岡山大学工学部生体機能応用工学科卒業,中学校教諭一種免許状(理科)及び高等学校教諭一種免許状(理科)取得
1996年 岡山大学大学院工学研究科修士課程修了,中学校教諭専修免許状(理科)及び高等学校教諭専修免許状(理科)取得
1999年 岡山大学大学院自然科学研究科博士課程修了,博士(学術)取得
1999年 岡山大学工学部 非常勤講師
2000年 米国バージニア大学 博士研究員
2001年 群馬大学工学部応用化学科 助手
2004~2008年 科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任),「構造機能と計測分析」領域(寺部 茂 研究総括)
2007年 群馬大学大学院工学研究科 助教
2009年 文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞
2009年 群馬大学大学院工学研究科 准教授
2013年 群馬大学大学院理工学府 准教授
2018年 日本大学文理学部化学科 教授

 

所属学会
日本化学会,日本核酸化学会,日本分析化学会,高分子学会,米国化学会(ACS), International Society for Nucleosides, Nucleotides, and Nucleic Acids (IS3NA)