長綱啓典 准教授
西洋近世哲学史、とくにG・W・ライプニッツの哲学
帝京大学総合教育センター講師、帝京大学学修・研究支援センター准教授を経て、現在、日本大学文理学部哲学科准教授。
課程博士(哲学)。
著書
・『モナドから現存在へ 酒井潔教授退職記念献呈論集』(共編著、工作舎、2022年)
・『ライプニッツ読本』(共編著、法政大学出版局、2012年)
・『ライプニッツにおける弁神論的思惟の根本動機』(単著、晃洋書房、2011年)
・Alfred Schutz and His Intellectual Partners(共著、UVK Verlaggesellschaft mbH, Konstanz, 2009)
論文(近年のものに限る)
・「ライプニッツにおける観察システムのアイディアーその保健・衛生行政構想を手引きに―」(『フランス哲学・思想研究』第23号、2018年)
・Das andere “Beste”: Leibniz und das allgemeine Wohl. (Internationaler Leibniz-Kongress; 10. <2016 Hannover>. “Fuer unser Glueck oder das Glueck anderer”; Band 6. Hildesheim, 2017)
・「ライプニッツの平和論―サン・ピエール批判から出発して—」(『帝京大学総合教育センター論集』Vol. 8、2017年)
・「蓋然性の論理学—ライプニッツ中国学の方法論への一視点—」(『東洋文化研究』第16号、2014年)
・「ライプニッツにおける充足理由律の射程」(『ショーペンハウアー研究』第18号、2013年)
翻訳(近年のものに限る)
・『ライプニッツ著作集』第Ⅱ期第3巻(共訳、工作舎、2018年)
・『ライプニッツ著作集』第Ⅱ期第2巻(共訳、工作舎、2016年)
日本ライプニッツ協会
Leibniz-Gesellschaft
日本ショーペンハウアー協会
実存思想協会
日本哲学会
学習院大学哲学会
日本大学哲学会
私は東京都の下町、葛飾区の町工場に生まれ育ちました。当然のことながら、哲学の「て」の字もないような家庭環境でした。大学では哲学を専攻しましたが、最初は先生方が何をお話になっているのか分からずに途方にくれました。ところが、手探り状態のまま研究を続けているうちに、少しずつその面白さが分かるようになっていきました。あまりに面白いので、17世紀ドイツの哲学者ライプニッツを中心に17・18世紀の西洋哲学史を今に至るまで研究することになりました。哲学科に入学したら、おそらく皆さんも同じような道を歩むことでしょう。そうした皆さんの歩みにそっと付き添う伴走者、私はそういう存在でありたいと考えています。
2号館12階研究室1(21201)