民族・エスニシティ
この領域で学べること
現在はグローバリゼーションの時代と言われます。国境を超えての人の移動が活発になる中で、さまざまな民族・エスニシティの背景を備える人びとが共在することになります。たとえば東京を事例に考えてみても、公立小学校の教室を訪れるならば、両親がフィリピンの出身の生徒や、父親が中国出身であるという生徒とあたりまえのように遭うようになりました。こうしたグローバリゼーションの時代においては、人びとの来歴にともなう民族・エスニシティの背景がそれほど目につかなくなるという傾向が生まれます。一方で、こうした今日の状況だからこそ、逆に民族・エスニシティという指標があらためて顕著になっているとも言えます。グローバリゼーションによって人の行き来が活発になることによって、逆に「自分たち」のグループを強調するような事態が生まれて、その結果、民族・エスニシティという観点が表立って再登場するという状況です。民族・エスニシティは、今日、避けて通れない主題であり、この主題から現代社会を考えることはとても知的にスリリングな営みなのです。
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この領域の参考文献
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『日本の人種主義:トランスナショナルな視点からの入門書』(河合優子/青弓社)
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『「混血」と「日本人」 ―ハーフ・ダブル・ミックスの社会史』(下地ローレンス吉孝/青土社)
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『社会学』(アンソニー・ギデンズ/而立書房)
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