社会運動

この領域で学べること

あなたはこの社会で生きていくうえでなにかに困っている。あなたは困り果て、とうとう誰かに相談するかもしれない。でもあなたのまわりの人たちは、「あなたの困りごとはあなたに原因がある」という。あなたは次第に誰にも相談できなくなり、孤立していくかもしれない。自分が悪いのかもしれないと、自分を責めて自暴自棄になるかもしれない。長い年月、思い詰めていたある日、あなたと同じような悩みを抱えている人が、あなたの家から遠く離れた地にいることがわかったとしよう。あなたはどうするだろう。いてもたってもいられず連絡をとるだろうか。逆にあなたが誰かから困りごとを打ち明けられたとしよう。あなたにはその悩みを抱えた知人のために何ができるだろう。もしかすると何もできないかもしれない。ではその知人はどうなってしまうのだろう。何もできないあなたが悪いのだろうか。じつは現代において、わたしたちは上記のような当事者としてにいつなんどき配置されるかわらかない不安定な社会を生きているのではないだろうか。ではそのような中で、こうした個々の困りごとを個人の問題ではなく、ひろく社会の問題として訴える社会運動はどのように成立しているのだろうか。社会運動はどのように発生するのだろうか。その帰結はどのようなものになるだろうか。あるいは社会運動に参加する人たちはどのような葛藤を抱えているだろうか。社会運動論は当該の事象を社会問題として声をあげた人々に着目するなかで上記のような問いを探究することを目的とする。

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  • この領域の参考文献

    • 『問いからはじめる社会運動論』(濱西栄司ほか/有斐閣)

    • 『社会運動の現在—市民社会の声』(長谷川公一/有斐閣)

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