農山漁村
この領域で学べること
農山漁村とは、主に農業を生業とする人々が日常生活を営む「農村」、同じ意味で林業の「山村」、漁業の「漁村」を合わせた用語です。これらを一まとめにすれば、「都市(まち)」に対置される「村落(むら)」ということになります。
社会学の研究で、国家・国民社会や地球社会といった「(相対的に)全体(性の色濃い)社会」ではなく、その「(相対的に)部分(性の色濃い)社会」にあたる「地域社会」を対象とする研究分野として、相当昔から「村落社会学」と「都市社会学」の2つが成り立っていました。しかし、戦後における日本社会の全般的な都市化(日本の隅々まで都市化が進行して村落でも都市的状況が深まっていく)現象や、近年の地球規模での市場化・都市化(=「惑星的都市化」)が進展することで、純粋な(理念型的な)村落と都市が共に見い出せなくなり、私たちが日常生活を営む現実の場が、都市的要素と村落的要素が入り混じった「(都市と村落を包含した)地域社会」に再編成されるようになっている、と考えられるようになりました。こうした現実を反映して、地域を対象とする社会学分野の学会には、日本村落研究学会と日本都市社会学会に加え、少し遅れて地域社会学会が組織され、研究活動をそれぞれに展開させています。
かつて(特に戦前・戦中期)は、第一次産業(農・林・漁業)人口が就業人口の約8割を占め、村落(特に農村)が日本社会・日本文化・日本人を象徴すると考えられ、村落(農村)社会学の調査研究が隆盛を極めました。今日にあっては、日本の総人口の4人に1人強(約28%)が東京大都市圏、2人に1人強(約52%)が東京・阪神・中京の三大都市圏に住むようになっており、「大都市圏」が日本社会・日本文化・日本人を象徴するようになっています。日本は、「大都市の時代」になっているのです。
日大社会学科では、「都市と地域の社会学」や「東京と東京人の社会学」といった科目が開講され、農山漁村(村落)・都市・地域社会に関する社会学を学ぶことができます。
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この領域に関連した開講科目
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この領域の参考文献
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日本村落研究学会の機関誌『村落社会研究』
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日本都市社会学会の機関誌『日本都市社会学会年報』
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地域社会学会の機関誌『地域社会学会年報』
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[一言コメント]これらの学術誌に掲載された論文に関しては、2年前までのものであればWeb上で公開されていますので、ネット検索して興味が湧く論文があったら、ぜひ読んでみて下さい。
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