カリキュラム

国文学科のカリキュラムについて

国文学科のカリキュラムは、「日本文学」「日本語学」の2つの領域から成り立っています。これらを柱に多彩な科目を設置しており、学生は自らの興味や関心によって自由に選択履修していきます。

カリキュラムの特徴

特徴1
「自主創造の基礎」「学問の扉」「基礎演習」「特殊研究ゼミナール」など、少人数の演習科目を講義科目と並行して受講するようになっています。また、教員志望者向けの「国語科教育法」、学外で調査を行う「フィールドワーク」など、実技科目が数多く設置されています。

特徴2
インターネットを利用して情報・データを集めたり、伝達・発信する能力、コンピュータを駆使して読み、書く能力を現代社会で求められる基礎的な能力と位置づけ、それらと従来求められてきた読解力や表現力とを接合することを目指しています (コンピュータ科目の必修化、ネットワークを活用した授業展開)。

特徴3
日常的な文章表現に力を入れると同時に、幅広い表現力の伸長にも力を入れ、現在活躍中の小説家による授業を用意し、創作家志望の学生にも対応しています。

特徴4
国文学科の専門科目と総合教育科目との連繋により、映画・演劇などの芸術や現代思想、メディア、日本文化など様々な領域のより深い学習を可能にしています。

特徴5
国語・書道の教員免許取得を積極的にサポートしています。また、学芸員、司書教諭、司書などの資格も取得可能です。

主要科目の紹介

※各授業の詳しい内容はシラバスを参照してください。

自主創造の基礎
「自主創造型パーソン」を育成するために必要な「自主」性を涵養し、「創造」性への導入を目指した全学共通初年次教育科目です。国文学科では、特定のテーマにもとづき、学生自身が研究計画をたて、調査・考察した成果を報告する演習形式をとりいれた授業をおこない、一連の過程を通して言葉や文学に対する多様な視点を養成します。

日本文学入門、日本語学入門
日本文学や日本語の基礎的な知識を習得するための講義形式の授業です。時代やジャンルの境界を越えて、言葉や文学をめぐる様々な問題について考えるための力を身につけます。

基礎演習
専門的なテーマを考察するための手続きや方法について、実践を通して学ぶ演習形式の授業です。専門性を追求することで、思考力や調査能力を含む総合的な力を育成します。

書学、文字文化研究
書に関する知識を総合的に学ぶ講義形式の授業です。実技をともなう授業もあり、基礎的な知識・技能の修得から専門的なテーマの探究まで、幅広く学んでいきます。

文献日本語学の方法、現代日本語学の方法
自分で問題点を探し、考察していくための方法論を学ぶ授業です。問題発見、調査・分析・批評の方法について基本的な理論から最先端の理論まで幅広く学習していきます。

創作方法論(実習含む)
「創作演習」では、現在活躍中の小説家による創作指導を受けることができます。

特殊研究ゼミナール
時代別、ジャンル別に分かれ、専門的なテーマの探究を目指して行なわれる演習形式の授業です。3年次から4年次まで2年間連続して履修します。担当教員によるきめ細やかな指導のもと、より深い考察力・洞察力を育成します。卒業論文のテーマ設定やその後の執筆計画にも大いに役立つはずです。専攻分野は文学・語学の2つがあり、13のゼミを開講しています。

卒業論文
卒業論文は、4年間の学習の集大成として、国文学科の学生全員が作成する学術論文です。
この科目は4年次に開講され、ゼミ担当教員による個別指導を行なっています。論文作成というと難しそうな印象を受けるかもしれませんが、完成目指して十分な指導を受ければ、誰にでもなしとげられるものです。卒業論文を課さない大学・学科も増えてきていますが、書き上げた時の充実感・達成感をぜひ味わって欲しいものです。

教育プログラム(履修モデル)

1年次 基礎教育プログラム

基礎的な知識や研究の方法を学び、自分が国文学科で探求したいテーマを見つけましょう。

自分でテーマを探して研究方法を学ぼう

自主創造の基礎・学問の扉

 

日本文学を学ぶために

日本文学入門1・2

日本語学を学ぶために

日本語学入門1・2

2年次 発展教育プログラム

1年次で学んだことを発展させ、自分の興味や将来の志望にあわせた科目を選択します。

日本語学を学びたい

日本語史1・2
日本語文法論、日本語文法史
日本語音声学
現代日本語学講義1・2、文献日本語学講義
基礎演習1・2(現代語・日本語史)演習形式の授業で日本語学の世界を探求します。

日本文学を学びたい

上代文学史、中古文学史、中世文学史、近世文学史、近代文学史、現代文学史

上代文学講義、中古文学講義、中世文学講義、近世文学講義、近代文学講義、現代文学講義

基礎演習1・2(上代・中古・中世・近世・近現代文学)演習形式の授業で文学の世界を探求します。

3・4年次 専門教育プログラム

自分のテーマにそって関連する科目を自由に選択して、自分だけのオリジナルカリキュラムを作りましょう。関連科目は次項の【様々な目的に合わせた科目】を参照してください。
下記の特殊研究ゼミナールは2年連続履修で、専門領域をじっくり学びます。卒業論文は4年次の履修科目で、ゼミの担当教員が個別指導にあたります。

日本語学を専門にする

特殊研究ゼミナール1〜4(日本語学)
卒業論文1・2

日本文学を専門にする

特殊研究ゼミナール1〜4(上代・中古・中世・近世・近現代)
卒業論文1・2

様々な目的に合わせた科目
文学をテーマ別に学びたい 神話・伝承研究、詩歌研究、物語研究、芸能文化研究、出版文化研究、書物文化研究、児童文学研究、批評研究
書学を学びたい 書学、文字文化研究
※教職コースで設定されている科目(「書道史」「書論」「書の鑑賞」など)を履修することで、さらに幅ひろい学習が可能です。
研究の方法を学びたい 文献資料研究、現代日本語学の方法1・2、文献日本語学の方法
教室を出て調査してみよう フィールドワーク1〜3
芸術的な表現を学びたい 創作方法論(実習含む)
日本語・日本文学についての
理解を深めるために
漢文学1・2(日本・中国)
実践的な表現力を身につけたい 文章表現法(教職コース)
中学・高校の教員をめざす 学科の専門科目に加えて、コース科目(教職コース)を履修

国文学科で取得できる主な資格

教員免許
中学校1種(国語)・高等学校1種(国語)・高等学校1種(普通)

司書
司書は公立の図書館で専門的な職務にあたるために必要となる資格です。
文理学部で開講されている司書コースの科目を履修することで取得できます。

司書教諭
司書教諭は学校の図書館で専門的な職務にあたるために必要となる資格です。教員免許を取得することに加えて、文理学部で開講されている司書教諭コースの科目を履修することで取得できます。

学芸員
学芸員は、博物館・美術館などで専門的な職務にあたるために必要となる資格です。文理学部で開講されている学芸員コースの科目を履修することで取得できます。

国文学科見学のご案内

学科事務室の開室期間・時間内であれば、いつでも見学可能です。お気軽にお問い合わせください。

文理学部キャンパス内での道順
場所:文理学部キャンパス7号館4階 ― 正門を入って右手のゆるやかな上り坂を進んでください。

 

文理学部キャンパス7号館

学科案内