教職員

井 村 博 宣  教 授

Hironobu IMURA

徳島県出身 1959年生

専門分野:経済地理学、歴史地理学

 

環境と人間のかかわり(環境論)の視点でみる生活と文化や産業の地域展開

主要な研究としては、経済地理学の立場から農林漁業や地場産業等の立地展開、自然・社会環境の変化に伴う地域の変容に関する文化生態的分析を行うとともに、これらの研究を通し、人文地理学のもつ重要かつ本質的な探究課題である「環境と人間のかかわり」(環境論)の追究を実証的に進めています。もちろん環境と言っても、自然環境と社会環境、現実の環境と知覚(頭中)の環境があり、加えて時代や地域(個人・人間集団)等による違いもあります。そこで近年は、環境認知がイメージ形成と人間行動や産業・地域に及ぼす影響に関する行動地理学的研究、技術等(文化)の起源と伝播や変化に関する文化地理学的研究、そして伊能図・測量日記等の古地図・古文書に関する歴史地理学的研究にも重点をおいて研究活動を進めています。

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江 口 誠 一  教 授

Sei-ichi EGUCHI

愛媛県出身 1966年生

専門分野:環境地理学、生態史学

 

地域景観の成り立ちを自然地理学的に解明する

今の風景がどのように形成されてきたか、地形や地質、化石など様々なものを使って、空間的に復原する研究をしています。現在、千葉県内における「歴史にみる人と自然の関係史」や、山口県などの「ファイヤー・インパクトに関わる耕地景観の形成史解明による地域資源化」というテーマの共同研究で、地域の景観復原を調査しています。

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落 合 康 浩  教 授

Yasuhiro OCHIAI

静岡県出身 1962年生

専門分野:観光地理学、文化地理学

 

地域資源を評価し活用する

私は、地域資源を活用した地域振興や地域づくりに関心を持っています。その研究対象地域は国内の大都市圏や地方都市を中心とした生活圏、あるいはヨーロッパやアジアの国々にまでにおよびます。地域資源には様々な活用の仕方があると思いますが、近年はそれらを観光資源として利用し、それにもとづく地域活性化をはかる地域の事例が増えています。そこで、地域資源の実状や地域住民による観光への対応の実態を分析し、地域開発の課題や問題点等について研究しています。

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佐 藤 浩  教 授

Hiroshi P. SATO

東京都出身 1967年生

専門分野:自然災害科学、地質学

 

地理空間情報を用いた地形的特徴や自然災害の把握

地図学や測量学、地形学をベースに地形図や空中写真、リモートセンシング画像を用いて斜面崩壊・地すべりの地形的特徴を把握し、研究することがメインです。防災に寄与する基礎資料が提供できるよう、今後とも心がけていきたいと思います。近年、豊富かつ多様な地理空間情報が利用できるようになってきたことから、これまでの研究内容には、土地利用の変化と地形の関係や、山地や丘陵地の植生と地形の関係に及んだものもあります。

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関 根 智 子  教 授

Tomoko SEKINE

岩手県出身 1965年生

専門分野:地理情報科学、生活環境

 

GISで居住地の生活環境を評価する

GIS(地理情報システム)を使用して、スーパーマーケット、病院、金融機関などの生活関連施設への近接性から、居住地の生活環境を評価する研究をしています。Web上で生活環境を評価するシステムの開発や、高齢化社会に対応するため、高齢者の生活環境を評価して、若齢者と比較しています。また、都市の人口構成や人口流動をGISでミクロに分析して、生活環境との関連を研究しています。

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森 島 済  教 授

Wataru MORISHIMA

愛知県出身 1965年生

専門分野:気候学、自然地理学

 

気候と地域環境の関係と問題を考える

グローバルに生じている気候変動や異常気象が、地域社会・環境に対しどの様な影響を与え、またどの様にすれば改善できるのかということについて研究しています。既存気象データを用いた気候解析により、広域的な気候変動の実態を調査すると共に、現地で観測・調査を行い、地域環境への影響を明らかにします。例えばフィリピンにおける研究では、気候-植生-土壌(水分・流出)-水循環という関係性の中で地域農業問題や生産性向上の課題に取り組んでいます。また、身近な環境問題として、様々な緑地によるヒートアイランド抑制効果について観測を行いながら研究を進めています。

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吉野 裕  教 授

Yu YOSHINO

秋田県出身 1976年生

専門分野:文化地理学、地域研究

 

各地の伝統文化について地理学的な視点で調査・分析を行う

これまで、日本の祭礼や参詣習俗をはじめとする伝統文化の地域差とその形成要因の解明をテーマに研究を進めてきました。近年は、大規模な自然災害に直面した人々が伝統文化をいかにして継承してきたのか、またそのためにどのような問題を克服しなければならなかったのかという点について、現地調査を通して明らかにしています。

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任 海  准 教 授

Ren HAI

中国蘭州出身 1981年生

専門分野:都市地理学、地理情報科学

 

地理情報技術を用いて都市を研究し,都市を計画する
地理情報システムを利用して人口変動、交通、物流、観光行動、都市構造、社会環境の変化などを分析し、時空間の枠組みの中で都市における様々な課題を研究すると共に、超スマート社会を迎える都市のあり方を探求しています。

藁 谷 哲 也  特 任 教 授

Tetsuya WARAGAI

千葉県出身 1958年生

専門分野:地形学、自然地理学、地理学、文化財科学、環境保全、保存科学、環境動態解析

 

岩石の風化過程を解明する

岩石の風化と地形の形成、石造文化遺産の風化など「風化」をキーワードにしておもに千葉県・宮城県、パキスタン・カンボジア(アンコール・ワット)などでフィールドワークを行ってきました。岩石の物性や化学組成に関する試験や自然環境のモニタリングも研究の一環です。最近では、オーストラリアでブッシュファイヤー(林野火災)や熱による岩石の風化について研究を進めています。

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中 岡 裕 章  助 教

Hiroaki NAKAOKA

兵庫県出身 1987年生

専門分野:観光地理学、人文地理学

 

官民協働による地域づくり
全国的にすすめられる地域主体のまちづくり・地域づくりについて、官民それぞれの方向性の把握を通じ、自治体と地域住民との協働による取り組みのあり方を検証しています。

荒 堀 智 彦  助 手

Tomohiko ARAHORI

東京都出身 1988年生

専門分野:地理情報科学、医学・健康地理学

 

地理空間と健康

地理情報科学と地図学を基礎として、地理空間と健康問題との関係について研究をしています。
これまで、感染症流行とその対策を中心として、感染症の空間的拡散研究や、疾病地図を活用した医療現場における健康危機管理について研究を進めてきました。
リスク研究の視点から、理論の体系化および研究成果の実社会への応用を考えています。

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渡 邉 稜 也  助 手

Takaya WATANABE

千葉県出身 1994年生

専門分野:植生史学、自然地理学

 

植生変遷から自然環境や人間活動を考える
時空間的な植生変遷の理解を通じ、背景にある自然環境の変化や人間活動の影響を考えています。古植生の復原には、主に植物珪酸体という地中の小さな植物化石を利用しています。最近は山口県秋吉台を対象に、植生変遷と火事や伐採、耕作といった植生撹乱の関係を研究するとともに、これらの台上と周辺部における地域差も検討しています。

山 下 菜 央  事 務 職 員

Nao YAMASHITA