相関理化学専攻 修士2年(分子変換化学 嶋田研究室)の岩澤 太陽さんが学会で優秀発表賞を受賞しました。
2024.10.29
研究活動
2024年10月27日〜28日に開催された第50回反応と合成の進歩シンポジウムにおいて,相関理化学専攻 修士2年の岩澤 太陽さん(分子変換化学嶋田研究室)が優秀発表賞(ポスターの部)を受賞しました(受賞はポスター発表全144演題中5演題)。
発表題目:ジボロン酸無触媒によるアミン水溶液を用いた脱水縮合アミド化反応の開発
発表者:◯岩澤 太陽(相関理化学専攻 修士2年),高橋 那央也,嶋田 修之
発表内容:アミドは多くの医農薬品や機能性材料の化学構造に含まれる重要な化学結合様式です。そのため,効率性と環境調和性を兼ね揃えたアミドの化学合成手法の開発が強く望まれています。触媒を利用したカルボン酸とアミンとの脱水縮合アミド化反応は,アミドを合成するための理想的な合成手法ですが,従来の触媒では含水反応条件でアミドを合成することは困難でした。今回,独自に開発したジボロン酸無水物を用いることで,前例のないアミン水溶液(アンモニア水溶液の他,メチルアミン水溶液,エチルアミン水溶液,ジメチルアミン水溶液)をアミン源とする触媒的脱水縮合アミド化反応の開発に成功しました。本結果は,安全で取り扱い容易なアミン水溶液を用い,含水反応条件でアミドを触媒的に合成した初の報告例です。さらに,アミドから簡便に,様々な生理活性物質の合成が可能であることを示し,開発した触媒反応の有用性を実証しました。
なお,本研究成果の一部は,今回の学会発表に先立ち,岩澤 太陽さんを第二著者として,イギリス王立化学会『Chemical Communications』に掲載されました。現在,岩澤 太陽さんを第一著者とした続報の論文投稿を準備中です。
論文タイトル:Catalytic Dehydrative Amide Bond Formation Using Aqueous Ammonia: Synthesis of Primary Amides Utilizing Diboronic Acid Anhydride Catalysis
著者: Naoya Takahashi, Hinata Iwasawa(相関理化学専攻修士 2年), Tatsuhiro Kinashi, Kazuishi Makino, and Naoyuki Shimada
論文誌: Chemical Communications 2023, 59, 7391–7394.
DOI: https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2023/cc/d3cc02071a
