大学院外研生 高橋 那央也 さんを筆頭著者,相関理化学専攻 修士1年の 岩澤 太陽 さんを第二著者とする論文がイギリス王立化学会の『Chemical Communications』誌に掲載されました。また,プレスリリースを行いました。

2023.06.05

研究活動

分子変換化学(嶋田)研究室の 高橋 那央也 さん(大学院外部研究生)を筆頭著者,岩澤 太陽 さん(相関理化学専攻修士1年)を第二著者,嶋田 修之 准教授を責任著者とする論文がイギリス王立化学会の『Chemical Communications』に掲載されました。また,プレスリリースを行いました。

 

 第一級アミドは多くの医薬品や農薬,生物活性天然物の化学構造中に含まれる重要な部分構造であることから,その効率的な合成手法の開発が強く望まれています。本研究では,カルボン酸基質とアンモニア水溶液との触媒的脱水縮合型アミド化反応により,『水』のみを副生成物とする,第一級アミドの高効率的かつ環境調和性の高い合成手法の開発に成功しました。

 本研究の鍵は,嶋田グループで独自に開発したジボロン酸無水物(Diboronic Acid Anhydride)『DBAA触媒』の利用です。厳密な脱水操作を必要としないという,DBAA触媒反応の長所を活かすことにより,安全かつ安価で入手容易なアンモニア水溶液をアミン源とする触媒的脱水縮合アミド化反応の開発に世界で初めて成功しました。

 

論文タイトル: Catalytic Dehydrative Amide Bond Formation Using Aqueous Ammonia: Synthesis of Primary Amides Utilizing Diboronic Acid Anhydride Catalysis

 

著者: Naoya, Takahashi (大学院外部研究生), Hinata Iwasawa(相関理化学専攻修士1年), Tatsuhiro Kinashi, Kazuishi Makino, and Naoyuki Shimada

 

論文誌: Chemical Communications

DOI: https://doi.org/10.1039/D3CC02071A

 

 

日本大学ホームページ『研究・社会連携』トピックス

2023.06.05

文理学部 化学科 嶋田修之 准教授 独自の触媒技術により、安価で入手容易なアンモニア水溶液から第一級アミドを高効率的に合成することに成功!〜環境負荷低減型の医農薬品製造に繋がる可能性〜

 

日本大学部文理学部ホームページ『研究活動』プレスリリース情報

2023.06.05

文理学部 化学科 嶋田修之 准教授 独自の触媒技術により、安価で入手容易なアンモニア水溶液から第一級アミドを高効率的に合成することに成功!〜環境負荷低減型の医農薬品製造に繋がる可能性〜