学科の紹介

社会福祉学専門職と国家試験

社会福祉学専門職の育成

社会福祉学科では、ソーシャルワークコースを設け、学科配置の所要科目を履修することで「社会福祉士(国家試験受験資格)」が取得できるようにしているほか、スクールソーシャルワークコース、福祉行政コース、産業福祉コースなど社会福祉の専門性を発揮できる専門的な学びができるようにしています。1年生から展開される専門科目に加え少人数制のゼミナールなどによりきめ細かな学びの環境を提供しており、多くの福祉専門職を生み出しています。

取得可能な資格・国家試験の合格率

・社会福祉士(国家試験受験資格)※学科で設定した所定の条件を満たす必要あり

・社会福祉主事(任用資格)

・児童福祉司(任用資格)

・身体障害者福祉司(任用資格)

・知的障害者福祉司(任用資格)

・児童指導員(任用資格)

・スクールソーシャルワーカー(課程修了) 等

本学では社会福祉士国家試験において、毎年高い合格率を誇っています。
2022年度に行われた第35回社会福祉士国家試験の合格率は72.7%(新卒者)でした。(全国平均44.2%)

 

学科の魅力

01 小人数制

学生が語る学科の魅力として一番多いのが少人数であることです。「文理学部で最も学生数が少ないので同じ学年だけでなく、先輩、後輩、先生とも仲良くなれる」、「先生との距離が近くて勉強について相談しやすい」、「中学や高校よりも人数が少ないからすぐに仲良くなれる」など、学生同士また学生と教員との距離感が近いことが魅力となっています。講義や演習では、グループ発表やディスカッションもあり、学生が主体となって学んでいます。

 

02 公務員への高い就職実績

公務員への就職実績が高く、卒業生の多くが国家公務員や地方公務員として全国各地で活躍しています。これまでの就職先として、法務省、神奈川県、千葉県、東京23区、横浜市、警視庁などがあります。本学科では、公務員として活躍している卒業生をゲストスピーカーとして招き、学生が公務員試験の勉強方法や公務員の具体的な仕事を学んだり、卒業生と在校生が交流する場を作っています。

 

03 多様なフィールドワーク・ボランティア活動

多種多様なフィールドワークやボランティア活動があり、興味のあるものを選んで活動している学生がたくさんいます。産業福祉インターンシップの授業では、夏休みに、行政機関、企業、非営利組織などで社会福祉に関連するフィールドワークを行います。

また、フィリピンを訪問し学校にいけない子どもへ教育支援を行うボランティア活動などがあります。学生は学内だけはなく、海外や地域の人たちとつながり、視野を広げています。

 

04 スクールソーシャルワークが学べる

スクールソーシャルワーカーは、学校における不登校やいじめなどに対応し、子どもを中心に教職員、保護者に寄り添って課題の解決をめざす社会福祉の専門職です。教員養成で定評の本学部では、スクールソーシャルワークと併行して学ぶ教職科目を充実しており、学科では都内の福祉系大学のなかでも希少なスクールソーシャルワーク教育課程があります。学校がチームとして子どもの成長を育んでいけるよう、教育と福祉を繋ぐスクールソーシャルワークについて学びます。

 

カリキュラム

■カリキュラムの特徴 

社会福祉学科の科目群は,社会福祉士資格取得に関連する「共通科目群」,「社会福祉基礎科目群」,「ソーシャルワークコー
ス科目群」と興味関心に応じた幅広い学びを深めるための「福祉専門・教養研究科目群」を領域としつつ,福祉行政系,産
業福祉系,社会福祉士やスクールソーシャルワークの資格取得のための実習系科目群によって,希望する進路の方向性に応
じた学びを支援する形態をとっている。
 また,4 年間にわたって,社会福祉に関する専門的な科目の学習と,フィールドに関わる実践的な学習,社会福祉ゼミナー
ルなどの主体的・統合的な学習を循環しながら,知識,技術,実践力,思考力を総合的に開発していく。1 年次は,社会福
祉の導入科目を学びつつ,「福祉社会実践基礎講義」によるフィールドに関する学び,専門科目を選択的に学習することによ
り,幅広い分野の福祉実践を知り,進路の方向性を考える。また,「自主創造の基礎」では,情報の収集,論理的・批判的な
思者力,コミュニケーション能力,他者と協働した生産力など,アカデミックスキルの基礎を習得する。
 2 年次には,福祉行政,産業福祉,ソーシャルワークなど希望する進路の方向性に応じた科目群が開講される。

これらの区分は固定的なものではなく,柔軟な履修が可能である。
 3 年次以降は,ソーシャルワーク実習,産業福祉インターンシップなど実践的な学習と,自身の研究テーマを深めるゼミ
ナールが開始され,4 年次の卒業論文によって4 年間の学修成果を統合・結実させる。

学生が取得している主な資格

社会福祉士(国家試験受験資格)※/ スクールソーシャルワーカー(認定資格)※/
社会福祉主事 / 児童指導員 / 社会教育主事 / 司書 / 学芸員

※学科で設定した所定の条件を満たす必要あり

卒業後の進路

卒業後の進路 ⇒ 大きな可能性と幅広いフィールドへ

社会福祉学科卒業後の進路としては、地方自治体の公務員(福祉職)を中心に、児童・高齢者・障がい者分野や地域福祉など多様な福祉分野、医療分野、教育分野における相談援助に関する福祉専門職(社会福祉士)、また、一般企業においても多様な対人サービス業など、幅広い分野への就職が考えられます。

 

最近の主な就職先(社会福祉コース履修生)

・公務員:神奈川県、横浜市、東京23区、厚木市、日立市、法務省、千葉県、警視庁、埼玉県警 他

・福祉系(社会福祉法人・NPO・その他):全国社会福祉協議会、独立行政法人日本年金機構、公益財団法人武蔵野市福祉公社、東京都知的障碍者育成会、世田谷区社会福祉協議会、北柏リハビリ総合病院、(医)三愛会、埼玉みさと総合リハビリテーション 他

・一般企業:三菱UFJ銀行、明治安田生命保険、セコム、ニチイ学館、ソフトバンク(株)、(株)埼玉りそな銀行、エプソン販売(株)、スズキ(株)、(株)東京ドームホテル、SOMPOケア(株) 他

卒業生の声(メッセージ)

公益財団法人武蔵野市福祉公社
塩野谷 愛(2014年度入学)

ソーシャルワーカーとして大切にしたいことを学びました

私が社会福祉学科の授業で一番印象に残っているのは「ソーシャルワーク論3」の授業です。提示された事例をどのように支援するかをグループに分かれて考えるというものです。この授業で、様々なソーシャルワークの支援アプローチを知ることができ、ソーシャルワーカーとして大切にしたいことを多く学ぶことができました。今でも支援していく上で迷ったときに、授業で学んだことを振り返っては、自分を奮い立たせています!これから社会福祉を学ぶ皆さんにも、この日大の社会福祉学科で多くの学びを得て、充実した学生生活を送ってほしいです。

全国社会福祉協議会児童福祉部
安藤 伸也(2014年度入学)

学生時代の学びが実践に生きています

私は全国社会福祉協議会(以下、全社協)で働いています。全社協は全国の社会福祉協議会を取り仕切っている所で、私はその中で障害者の働く・暮らすを支える協議会(名称:全国セルプ協)の事務局を担当しています。業務では障害者の方を直接支援するのではなく、現場で支援されている方向けに支援力向上のための研修を行ったり、国の制度動向をお伝えしたりしています。学生時代に学んだ知識やゼミで議論したこと、ボランティア活動などの経験が、今とても役に立っています。

(株)エムダブル日高 在宅事業部 介護職員兼相談員
富沢 優(2015年度入学)

社会福祉の仕事は幅広く、多くの人に必要とされ活躍できる現場です!
デイサービスとサービス付高齢老向け住宅で、介護職兼相談員とし利用者様の食事・入浴・排泄などの身体介護や掃除・洗濯といった生活支援を行っています。日々の業務に追われてしまうこともありますが、利用者様との対話や傾聴を大切にしています。講義で学んだ理論や知識、実践形式の授業・実習・ボランティア活動などで得た経験、技術が今に生きています。私は高齢者福祉の分野ですが、社会福祉の仕事は幅広く、多くの人に必要とされ、活躍できる現場もたくさんあります。これから学んでみようとしている皆さんと一緒に、社会福祉に携わっていけたら幸いです!