日本大学大学院文学研究科心理学専攻 臨床心理学コース

臨床心理学コース
臨床心理学コースは,基礎心理学を土台としつつ,多種多様な臨床実習と専門的な臨床心理学研究を遂行する中で,臨床・研究・教育のバランスのとれた,実際の臨床現場で活躍できる臨床心理職者の養成を基本方針としています。
これまでに臨床現場で活躍している卒業生・修了生は,全国で現在400名を超えています。多くの先輩が臨床現場で活躍していることも本学の特徴です。
心理学専攻の博士前期課程臨床心理学コースの定員は10名です。前期課程での所定の単位を取得して,修士論文を作成し論文審査に合格すると,修士(心理学)の学位が授与されます。
日本大学大学院文学研究科心理学専攻では,基礎心理学と応用心理学の両立を目指します。そのため,研究実践,研究発表などいくつかの活動は,心理科学コースとともに行います。そのうえで,臨床心理学コースでは,臨床心理学コースの必修科目や臨床現場実習が課せられます。
教員
資格
本コースは,国家資格である公認心理師の受験資格に対応したカリキュラムが整備されているとともに,公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会の第1種指定校となっております。
必要な単位・条件を備えた上で本コースを修了すれば,公認心理師試験,臨床心理士試験をともに受験することができます(公認心理師の受験資格を得るためには,大学での科目履修・卒業要件等も求められます)。
本学大学院臨床心理学コース修了者における,資格試験の合格率は次の通りとなっています。
公認心理師試験について,2018年3月以降修了生のうち,受験者の合格率は96.7%(2022年度全国平均合格率は48.3%)です。
臨床心理士試験について,2004年3月以降修了生のうち,受験者の合格率は 99.2%(2021年度全国平均合格率は65.4%)です。
開講科目
臨床心理学コースの必修科目は,実習とそれを支える基礎臨床科目で成り立ちます。博士前期課程1年の必修である臨床心理基礎実習1・2では,2名の教員の指導により対人援助技能を訓練します。同様に,博士前期課程2年の臨床心理実習1・2においても2名の教員の指導によりさらにこの技能を深めます。また,日本大学文理学部心理臨床センターにおける学内実習(週1回)が博士前期課程1年からスタートし,博士前期課程2年になると,学内実習に加え学外実習(週1回)が行われます。総合病院精神科,心療内科など多くの医療領域の提携機関に赴き,一年間を通して毎週定期的に実習をすることになります。
心理臨床センター
心理臨床センターでは,センター主催のセミナーを年に数回開催し,学内外の先生の講義や実際のケースについての検討など,博士前期課程1年から密度の濃い教育環境を提供します。また,地元の教育委員会と連携協力しており,大学院生が地元の小中学校で実習を行っています。その他,地域の方々を主たる対象とした子育て支援(桜っ子カフェ)などの地域貢献活動も行っています。こうした活動を通じてさまざまな経験を積むことができます。