【受賞】情報科学科宮田研究室メンバが難関国際会議ASSETS ’25でHonorable Mentionを受賞

2025.11.14

お知らせ

受賞

日本大学文理学部とNTT株式会社の共同研究に関して,情報科学科 宮田研究室所属の修士2年佐子柊人さんの論文が,2025年10月26〜29日に米国デンバーで開催されたアクセシビリティ分野の最難関国際会議「The 27th International ACM SIGACCESS Conference on Computers and Accessibility (ASSETS 2025)」に採択され,さらにHonorable Mentionを受賞しました。ASSETS 2025の採録率は29.7%(83件/279件)であり,Honorable Mentionを受賞したのは採択論文のうち10件(投稿全体の3.5%)です。

 

■論文情報
Shuto Sako, Tomoki Ikeda, Ryosuke Aoki, and Akihiro Miyata. 2025. How Can Assistance and Its Disclosure Promote Fairness in Inclusive Esports? Proc. the 27th International ACM SIGACCESS Conference on Computers and Accessibility (ASSETS 2025), No.19, pp.1-10.

 

■論文の概要
本研究は,障害の有無を問わず公平に競い合える「インクルーシブeスポーツ」において,上肢に障害のあるプレイヤを支える「スキルアシスト」の提供と,その有無の開示が,プレイヤと観戦者の公平性認知に与える影響を,2つの補完的調査(プレイヤ視点のStudy 1,観戦者視点のStudy 2)により検証したものです。

 

Study 1(プレイヤ視点):上肢に障害のあるプレイヤと健常プレイヤが1対1で対戦を行い,スキルアシストの有無とその開示の有無が,各プレイヤが感じる公平感に与える影響を調査しました。調査結果から,スキルアシストは,開示の有無にかかわらずゲームバランスとプレイヤの楽しさを向上させることが分かりました。また,アシストの開示自体はゲーム結果への影響が小さい一方,多くの参加者が「不快感の回避のために開示が重要」と述べました。

 

Study 2(観戦者視点):障害者・健常者の計29名がStudy 1の試合映像を視聴した際に感じる公平感等を調査しました。観戦者はアシストが提供された試合を,全体として「楽しさ」「公平性」の両面で高く評価しました。ただし公平性の評価は,観戦者自身の障害の有無により,アシストや開示の影響の受け方が異なることが示されました。

 

以上から,インクルーシブeスポーツの設計においては,適切なスキルアシストを提供する仕組みと,プレイヤ・観戦者双方に対する透明な情報開示が重要であることを示しました。

 

■リンク
受賞論文: https://dl.acm.org/doi/10.1145/3663547.3746368

情報科学科 宮田研究室: https://mytlab.org