久保田ゼミ
ゼミのテーマ

以前は教員の専門を中心に家族・福祉・教育に限っていましたが、数年前から学生が取り組みたいテーマなら自由に選択OKにしています。これまでも、結婚と結婚式、家族における子育てや介護、ひとり親、保育士、ひきこもり、虐待、学習支援、教員の多忙といったテーマに始まり、ジェンダーやセクシュアルマイノリティに関する新しいテーマ、さらには広く、労働、災害、障碍、移民に関するテーマのみならず、「イグノーベル賞とナショナリズム」、「メイド喫茶という接待業」、「迷惑施設としてのディズニーランド」といった珍しいテーマまで、様々な卒論が取り組まれてきました。
そのため、ゼミでは読み・書き・議論する基礎的なアカデミックスキルの訓練を中心に行い、専門的知識については、社会学科のみならず、文理学部や日本大学を広く使って、関連する様々な授業を取りながら、広く他学科・他学部の先生からも助言をもらうことで卒論を執筆していきます。過去の卒業論文集は社会学科事務室で閲覧することができますので、参考にしてください。
ゼミの進め方・特色

ゼミの進め方は、文献講読を含む小さな課題を毎回設定し、全員が毎回5分程度報告を担当して相互にコメントを貰うことで、毎回少しずつ卒論を進める形を取ります。課題の量も多く、要求水準は高いですが、たった数ヶ月で驚くほど読む力、書く力、議論する力が身に着きます。こうした力は就活や面接で役立つだけでなく、公務員試験にも強く、これまでも国立大を含む多くの大学院進学者を輩出しています。
ゼミは3年・4年で別に行いますが、各種イベントは原則として合同で行います。新入生歓迎会、学期末打ち上げ、夏合宿、ソシオフェスタでの卒論中間発表会、追い出しコンパをはじめ、過去には、東京ディズニーランドや富士急ハイランドへの遠足のほか、欧州への卒業旅行も3回実施しています。今年度は初めて、桜麗祭への参加を企画しています。
このゼミの学生が執筆した卒業論文題目(一部抜粋)
「中国における男性のエロティック・キャピタル―整形経験者へのインタビューを通じて―」
「「聴こえる」と「聴こえない」の狭間で働くということ―就労経験のある難聴者へのインタビューを通じて―」
「性別二元と求職活動―トランスジェンダーへのインタビューを通じて―」
ゼミ生の声

・ゼミでの訓練が就職活動にとても役立ちました。早い時期から卒論に取り組んだことで、面接では研究の内容や結論を具体的に説明することができましたし、普段のゼミでの質疑応答で鍛えられていたので、面接でどんな質問がきても冷静に考えて答えられた気がします。(4年生)
・コロナ禍でほとんど大学にも来れない2年間のあとで、ゼミでの密な時間は本当に充実していました。私の「ガクチカ」は間違いなくゼミで、「学生時代にしかできないこと」というのは結局、アルバイトでもサークルでもなく、大学の研究なんだと思います。(4年生)
・よく調べないでゼミに入ったせいで、大変なところに来てしまったと思いました(笑)。でも、私は一人だとだらだらしてしまうので、放任のゼミだと結局何もせずに終わってしまったかもしれません。なんとか頑張ってついていこうと思います。(3年生)