梶川 信行 教授

専攻

上代文学

略歴

1953年7月31日、東京都世田谷区の生まれ。
日本大学大学院博士後期課程満期退学の後、神奈川県立橋本高校教諭、近畿大学助教授などを経て、現在日本大学文理学部教授。博士(文学)。上代文学会常任理事。美夫君志会理事。東アジア比較文化国際会議理事。東アジア日本語教育・日本文化研究学会理事。

研究分野

上代日本文学が専門で、主に『万葉集』を研究している。著書として、『万葉史の論 笠金村』(桜楓社)『万葉史の論 山部赤人』(翰林書房・上代文学会賞受賞)『創られた万葉の歌人 額田王』(塙新書)『万葉集と新羅」(翰林書房)『額田王 塾田津に船乗りせと』(ミネルヴァ書房)『万葉集の読み方』(翰林書房)など。また、編著に『万葉人の表現とその環境 異文化への眼差し』(冨山房)『天平万葉論』(翰林書房)『初期万葉論』(笠間書院)『おかしいぞ!国語教科書』(笠間書院)などがある。

私の学生時代

漠然と教員になろうと思ってはいたが、研究職に就くとは、夢にも思っていなかった。ところが、『万葉集』と出会って、人生が変った。いろいろな本を読んでいるうちに、無性に奈良に行ってみたくなったので、1人で出掛け、足にまめができるまで歩き回った。すっかり奈良が好きになってしまったので、何度も行ってみた。研究会も作って、伊藤博氏、中西進氏、橋本達雄氏などの著作を読みふけった。そうやって、『万葉集』にのめりこんでいたら、同級生の中で完全に浮いていた。

担当授業科目

【学部】 特殊研究ゼミナール・上代文学史・基礎演習・国語科教育法
【大学院】 古典文学基礎研究・古典文学特殊講義
【通信教育部】 国文学講義(上代)

ゼミナール紹介

『万葉集』と『古事記』を専門とする学生たちが集まっているが、毎年『卒業論文作成の手引き』(A4判・44頁)を配布している。この中の「研究文献一覧」は、30年近くにわたり改訂を続けつつ、学生に配布して来たものである。17年度から冊子にしたが、現在はゼミ生の中の編集委員が毎年、学生たちがより使いやすい手引きにするために、改訂作業を行なっている。そのお蔭で、とても見栄えのする冊子になった。
毎年、夏休みに合宿を行なっている。東京・名古屋・関西の6つほどの大学が合同で行なう合宿である。27年度は和歌山、28年度は奈良で行なったが、上代文学にゆかりの地で行なうのが慣例である。4年生はこの合宿で卒論の中間報告を行ない、他大学の先生方の厳しい指導を受ける。30年度は、奈良で実施の予定。

卒業論文指導

『万葉集』と『古事記』が中心。過去の卒業論文の題目は、『卒業論文作成の手引き』に収録されている。

推薦図書

梶川信行著『創られた万葉の歌人 額田王』(塙書房)
梶川信行著『額田王と初期万葉歌人〔コレクション日本歌人選〕』(笠間書院)
梶川信行編『おかしいぞ! 国語教科書』(笠間書院)

推薦図書コメント

定期健診を受けた時、採血中の看護師さんに、改めて名前を確認されたので、ギクッとしたら、「先生の額田王を読みました、とてもおもしろかったです」と言われた。注射は苦手だが、単純に嬉しかった。

オフィスアワー

月曜日・木曜日・金曜日

趣味

第一の趣味は『万葉集』。幸いなことに、趣味と仕事が一致している。あとは、おいしいお酒を飲むこと。犬と遊ぶこと。

近況

梶川ゼミ同窓会のお知らせ(予定)

日時 2019年7月27日(土) 午後5時から
場所 下高井戸「たつみ」本店

卒業生の皆さんの連絡を待っています。
当日突然の参加も歓迎です。