小野 雅章

専門分野

日本教育史

日本教育史を研究しています。主として天皇制と教育との関係について、実証的な考察を進めています。

授業では「日本教育史」などを担当しています。全国の図書館・文書館の調査が「趣味」です。

担当授業

【学部】日本教育史、教育の文化史、教育原論、教育学基礎論
【大学院】日本教育史特論1・2、教育学研究法1

主な研究業績

【論文】
「1930年代の御真影管理厳格化と学校様式 -天皇信仰の強制と学校教育」日本教育学会『教育学研究』第74巻第4号、116~127ページ、2007年
「大正天皇の御真影下付とその「奉護」形態の模索 -宮崎県による九州・沖縄地方各県の御真影「奉護」実態調査の意味-」教育史学会『日本の教育史学』第48集、2005年
「集団勤労作業の組織化と国民精神総動員 -宮崎県祖国振興隊を事例として-」日本教育学会『教育学研究』第66巻第3号、1999年
「御真影神格化の過程 -「奉護」施設の変遷を中心に-」教育史学会『日本の教育史学』第34集、1991年

学会活動など

日本教育史研究会世話人代表(2007年4月~)
教育史学会理事(2010年10月~)

ひとこと

私の研究関心は、日本の教育政策がその実施過程において、どのように運営されていたのかについて史的側面から実証的に究明することにあります。そのため、全国の図書館や文書館を巡るのが、仕事兼趣味ともなっています。古い文献や文書を手に取りながら、100年ほど前の教育を担った人々の想いをどれだけリアルに解き明かすことができるのかが、私の課題でもあるのです。
授業では、なるべく現在の教育問題を解く「鍵」が、実は歴史的な積み重ねのなかに隠れているのではないか、という問題意識を持ちながら進めるように努力しています。